陶器や磁器は食洗機で使える?ダメな理由や乾燥中にどうなるか、接着剤を使っている場合のリスクも含めて詳しく解説します。
陶磁器は大きく分けて「陶器」と「磁器」の2種類に分類されます。それぞれの特徴は以下の通りです。まず、陶器は土を主原料に作られ、多孔質で吸水性が高いため、電子レンジや食洗機での使用には注意が必要です。陶器はその素材特性上、水分を吸収しやすく、加熱や洗浄時に内部の水分が膨張してひび割れたり、破損する可能性があります。
一方、磁器は高温で焼成されることによって吸水性が低く、硬度が高いのが特徴です。このため、磁器は食洗機での使用に適しており、比較的耐久性も高いとされています。
陶器と磁器の違いと見分け方食洗機は高温・高圧の水流を使用して食器を洗浄しますが、陶磁器にとってはその急激な温度変化がリスクとなります。
陶器は特に、急激な温度差によりひび割れや破損を引き起こす可能性が高く、素焼きの陶器や釉薬が施されていない製品では注意が必要です。
磁器の場合も、金属装飾や特殊な釉薬が施されていると、食洗機内で問題が発生することがあります。また、食洗機による高温・高圧の水流が原因で、表面の釉薬が剥がれたり、装飾が損なわれることもあります。これらのリスクを回避するためには、食洗機に対応しているかどうかを確認することが重要です。
食洗機対応かどうかを確認する最も簡単な方法は、製品に記載された表示をチェックすることです。「食洗機対応」や「ディッシュウォッシャーセーフ」と記載されている場合は、安心して食洗機を使用できます。また、製品の取扱説明書にも記載があるため、事前に確認しておくことをお勧めします。記載がない場合や不明な場合は、専門店に確認することが重要です。
陶磁器に金や銀の装飾、プラチナなどの金属成分が施されている場合、食洗機で使用すると火花が発生したり、金属部分が劣化する可能性があります。
これらの装飾がある場合は、食洗機での使用は避けるか、手洗いをおすすめします。また、特殊な釉薬や装飾が施されている陶磁器も、食洗機で使用することで色落ちや変色が起こる可能性があるため、確認が必要です。
食洗機には乾燥機能が備わっていることが多いですが、陶磁器に対しては乾燥機能を使用するとひび割れや変形が発生することがあります。
特に陶器は吸水性が高いため、急激な乾燥によって表面が収縮してひびが入る可能性があります。磁器に関しても、乾燥機能を使用することで、特に金属装飾や特殊な釉薬が施された製品では、変色や劣化が進むことがあるため注意が必要です。
乾燥機能を使用する際には、陶磁器を食洗機の下段に配置し、乾燥温度を低めに設定することが望ましいです。また、乾燥機能を使用する際は、陶磁器が完全に冷めてから取り出し、余分な熱から守ることが大切です。
もし心配な場合は、乾燥機能をオフにして自然乾燥させる方法も検討してください。特に高温の乾燥機能は、陶磁器にダメージを与えることがあるため、適切な設定を選ぶようにしましょう。
陶磁器を長持ちさせるためには、食洗機だけでなく、手洗いを適切に使い分けることが重要です。食洗機を使う際には、対応している製品に限り、慎重に使用しましょう。
手洗いは、特に金属装飾がある陶磁器やデリケートな釉薬の施された陶磁器に適しているため、できるだけ手洗いを行うことが推奨されます。手洗いの際には、優しく洗剤を使い、スポンジで傷をつけないようにしましょう。
陶磁器を長持ちさせるためには、適切な保管方法が欠かせません。食洗機で洗浄した後は、十分に乾燥させてから収納しましょう。湿気が残ったまま保管すると、カビや臭いが発生する原因になるため、風通しの良い場所で乾燥させることが大切です。
また、陶磁器同士が接触しないように、クッション材を使用して傷を防止することもポイントです。収納する場所が湿度の高い場所でないか、確認してから収納することが重要です。
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