波佐見焼とは|特徴と歴史や読み方

私たちについて

長崎県波佐見町で波佐見焼を製造している窯元「重山陶器」です。波佐見焼や陶器の情報を発信しています。食器の販売も行っているので、ぜひ見ていってください。

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波佐見焼(はさみやき)とは何か解説しています。特徴や歴史、読み方、有田焼との違い、波佐見焼の魅力などを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

波佐見焼とは

長崎県波佐見町で作られる焼き物

波佐見の地図

波佐見焼の生産地である波佐見町は、長崎県の北部に位置し、陶磁器の産地としての長い歴史を持っています。波佐見町の豊かな自然環境と独自の技術により、高品質な焼き物が作られており、地元の資源と技術が相まって、波佐見焼の発展を支えてきました。

波佐見焼の窯元・商社一覧

読み方は「はさみやき」

はさみやき

「波佐見焼」という漢字は一見難しそうですが、読み方は「はさみやき」です。地元の人々には「波佐見」として親しまれており、全国にその名を知られる焼き物として広く認知されています。

波佐見焼の特徴

磁器のため軽くて丈夫

実用性

波佐見焼の器は、磁器のため軽く丈夫で日常的に使いやすい性能をしています。元々は陶器で作っていた波佐見焼ですが、磁器の技術が伝わると、徐々に磁器での制作がメインになっていきました。

陶器と磁器の違いと見分け方

現代的なカラフルなデザイン

おしゃれなデザイン

伝統的な呉須と呼ばれる藍色の絵柄から、現代風のカラフルなデザインまで、多種多様なスタイルがあるのも波佐見焼の魅力です。最近ではカフェなどにも合うおしゃれなデザインも増えています。

手軽な価格

ショップの画像

歴史的には、庶民にも手が届く価格帯の器として作られてきました。現在も「日常に高級感を感じれるように」という思いのもと、500円~3000円と比較的手頃な価格帯のものが多く、普段使いしやすい焼き物として親しまれています。

波佐見焼の歴史

始まりは約400年前の江戸時代

江戸時代

波佐見焼の歴史は約400年前、江戸時代初期にさかのぼります。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、陶工が連れてこられ、波佐見町で陶磁器の生産が始まったとされています。江戸時代には、生産量が増え、庶民向けの普段使いの器として全国に流通するようになりました。

国内流通後、輸出品として世界へ

世界へ

江戸時代より波佐見焼は日本国内だけでなく、海外にも輸出されるようになりました。そのため、デザインも多様化し、海外市場向けのデザインも次々と生まれました。

現代も進化し続ける波佐見焼

進化し続ける波佐見焼

現代においても、伝統を守りつつ、新しいデザインや用途に合わせた商品開発が行われています。家庭用の器だけでなく、カフェやレストランでも使用されるなど、幅広いシーンで活躍しています。

有田焼との違い

波佐見焼有田焼
歴史背景一般家庭向け貴族や武士向け
デザインシンプルなデザイン美術品的なデザイン
製法厚みのある丈夫な製法デザイン性のある製法
価格帯一般:500~3000円
高級:3千~1万円
特注:1万~数万円
一般:1000~5000円
高級:1万~数万円
特注:数万~数十万円

波佐見焼とよく比較されるのが有田焼です。同じ九州・佐賀県を発祥とする焼き物であり、波佐見焼と並ぶ日本の代表的な陶磁器の一つですが、歴史や特徴にいくつか違いがあります。ここでは、その違いについて詳しく見ていきます。

歴史的な背景の違い

波佐見焼の歴史

有田焼は貴族向けの高級品として作られた

有田焼は、17世紀初頭に有田で発見された陶石を原料に、日本で初めての磁器として作られました。当初は高級品として作られ、貴族や武士階級に愛用され、ヨーロッパにも輸出されるほどの品質を誇りました。豪華なデザインが特徴で、海外市場に向けた装飾性の高い作品も多く作られました。

波佐見焼は庶民向けに手頃な価格で作られた

波佐見焼は、有田焼よりもやや遅れて普及しましたが、より庶民に手の届く器を作るために発展してきました。波佐見焼の陶工は、耐久性があり使いやすい焼き物を手頃な価格で提供することに重点を置いており、江戸時代には一般家庭で日常的に使われる器として日本中に広まりました。

デザインと用途の違い

有田焼

有田焼は華やかなデザイン

有田焼は、色鮮やかな絵付けや細かな装飾が特徴で、絵画的な美しさを持つ作品が多いです。伝統的なデザインには「色絵」「染付」「金彩」といった技法が用いられ、青、赤、金を使った華やかな模様が人気です。また、美術品としての価値が高く、装飾性のある華やかな食器や花瓶、インテリアアイテムとしても好まれます。

波佐見焼はシンプルなデザイン

一方、波佐見焼はシンプルで実用性を重視したデザインが多く、藍色の染付が中心となっています。現在ではモダンなデザインも多く登場しており、日常使いに適した、飽きの来ないシンプルで落ち着いた器が主流です。また、現代ではカフェやレストランでの使用を意識したデザインも増え、シンプルながらスタイリッシュな器も多く見られます。

使用される原料の違い

製法の違い

有田焼はデザインを際立たせる製法

有田焼は、佐賀県有田町で発見された陶石を主原料としています。陶石は硬く、焼成時に白く輝く性質があり、これが有田焼の白地を特徴づけています。この硬さにより、繊細なデザインでも強度を保ちやすく、美しい発色も可能となります。

波佐見焼は丈夫さに重きを置いた製法

波佐見焼も磁器であり、同様に陶石を原料としていますが、波佐見焼は比較的厚みを持たせて丈夫に作られることが多く、実用性に重点が置かれています。こうした製造方法によって、波佐見焼は割れにくく、家庭で日常使いしやすい焼き物となっています。

製品価格と市場の違い

価格の違い

有田焼は高級品としての位置付け

有田焼は高級品としての位置づけがあり、美術品や贈答品としても使用されます。そのため、価格も比較的高価なものが多く、特に手作りの作品や伝統的な技法を用いたものは高値で取引されます。

波佐見焼は日常使いとしての位置付け

波佐見焼は、日常使いの器として広く普及しているため、価格も手頃です。大量生産によってコストを抑え、多くの人にとって親しみやすい価格帯で提供されています。これにより、カジュアルなシーンでも気軽に使用できる点が波佐見焼の魅力となっています。

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